予防歯科とは
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「予防」の言葉の示す意味通り、お口の中の環境を整え、虫歯・歯周病になるのを予防すること、もしくは早期発見し早期治療へ結びつける役割があります。
治療後は定期的に(年に2~3回)歯科医院を受診していただき、歯科医師による検査、歯科衛生士による口腔ケアを行い、継続することで常によりよい口腔内環境を維持することが可能となります。
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略称で、簡単にいえば口のクリーニングのことを言います。歯科医師、歯科衛生士による歯面のプラーク(歯垢)や*バイオフィルム除去による虫歯や歯周病の予防処置です。
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*バイオフィルム:
バイオフィルムは水まわり、台所等、自然界にも様々な物の表面に形成されるヌルヌル・ネバネバした細菌で形成された膜のようなものと考えてください。
一度、歯の表面に形成されたバイオフィルムは虫歯や歯周病のリスクを増大させます。又、歯ブラシでは除去できず、虫歯予防などのフッ素や薬液の効果を減弱させてしまいます。
バイオフィルムを機械的に除去する予防処置がPMTCです。
3DS(歯科薬物送達システム dental drug delivery system)
- 機械的にバイオフィルムを除去した歯面にはまだ浮遊細菌が残っていますので、それを消毒薬液により除去します。浮遊細菌の残存は再度バイオフィルム形成しやすくなります。
PMTCの流れ
- (1)歯を専用の染色薬液で染め出し
- (2)歯科衛生士が歯ブラシを使用し歯面清掃
- (3)歯科医院専用の歯ブラシで歯面清掃
- (4)歯の隣接面(歯と歯の間)の清掃
- (5)仕上げ磨き・歯面研磨・フロッシング
- (6)専用のトレイで薬液による洗浄
- (7)フッ素塗布